短いプロローグ

星の瞬くその夜に、
あなたは、いつの出来事を想うでしょうか?
もしかしたらそれは、来週に迫った期末テストのことかもしれません。
あるいは、あの日のMrs. GREEN APPLEのライブ。
たとえようのないあの高揚感が、ふと胸をよぎるかもしれませんね。
または、それとはまるで異なる、
はるか昔の、いまでは味わえないような蒼々とした木々の香りの記憶かもしれません。
もしその香りが、想像すらできないほど遠い過去の記憶だったとしたら……。
去りし此の方、向かいし彼の方。
その「此方」と「彼方」の、ちょうど真ん中を、
私たちは「現実」と呼びます。
否応なくやってくる「現実」を、私たちは瞬間ごとに経験し、
それを“記憶”という名のフォルダに保管します。
あなたという存在が「あなた」であり続けるのは、
その記憶フォルダから必要に応じてデータを呼び出し、
まとまった思考や感情へと組み立てているから。
初めまして

当オフィスは、「馬車道」と呼ばれるエリアにあります。
ここは、1850年代の横浜開港後、
外国人居留地と港をつなぐ道として整備され、
領事館や入国管理、税関関係者たちが馬車で往来したことに由来する名です。
赤煉瓦の歩道や建物は、当時の英国建築の様式を受け継ぎ、
時を越えて、静かにその気配を今に伝えています。
隣接する「みなとみらい」エリアは、かつてはコンテナや線路が入り組む、
静かな港湾と工業の裏側でした。
1980年代から再開発が進み、いまでは横浜の新しい顔として、
ビジネスや観光の中心地となっています。
私が初めてこの地を訪れたのは、18歳のとき。
九州から寝台特急に乗り、上京——いや、“上浜”してきました。
横浜は、初めて生活を始めた場所。
その1年のあいだに体験した、数えきれないほどの記憶が詰まっています。
当時のみなとみらいには、まだほとんど何もありませんでした。
広がる空き地、美術館と観覧車だけが、
これから始まる未来の風景を、静かに暗示していたように思います。
あなたの18歳は、どんな1年でしたか?
つい昨日のことのように覚えている方もいれば、
思い出すのが難しい方、あるいは思い出したくない方もいるでしょう。
けれど、その「記憶」は、
あなた自身の〈解釈〉によって保管されているもの。
その〈解釈〉が、「忘れたい記憶」になるのか、
「人生の糧」となるのかを決めています。
出来事そのものには、本来、意味はありません。
そう聞くと、少し冷たいようにも感じられるかもしれません。
けれど実際のところ、意味とは、あなた自身が与えるもの。
その出来事に、どんな風味をつけ、どんな温度で思い出すか。
それこそが、あなたの人生をかたちづくっているのです。
そして、
その記憶と解釈のあいだにある「隙間」こそが、
本当に大切なものを育てる場所なのかもしれません。
私自身、その「隙間」によって支えられてきました。
ときに迷い、ときに立ち止まりながらも、
出来事をどう解釈するかによって、歩みは変わっていくもの。
そう気づくことができました。
オフィスを構える横浜・馬車道は、
異国の文化が交わり、人々が行き来し、
さまざまな価値観が積み重なってきた場所。
赤煉瓦の歩道や石畳には、時代を超えて記憶が息づいているように思えます。
そんな土地に立ちながら、
人との出会いと同じように、私自身の記憶もまた、
静かに育まれてきました。
私の仕事
初めまして。
このウェブサイトを訪れていただき、誠にありがとうございます。
『TamuraTech Japan』 主宰の田村と申します。
私の仕事をひとことで表すなら、
「からだ」と「こころ」を分けずに扱うサポートです。
多くの人が、体の不調で整体へ行き、心の悩みでカウンセリングを受け、仕事上の課題ではコーチングを探す──。
現代の支援は、こうして「分野ごと」に分断されているのが実情です。
けれど、私たちが生きている現実は、そんなに都合よく分けられるものではありません。
体調が落ちれば気持ちが沈み、心が乱れれば集中力や判断力も揺らぐ。
からだとこころは本来、ひとつのシステムとして連動しているのです。
だからこそ私は、従来の枠組み(整体/カウンセリング/コーチングなど)の
「間」を埋めるように、それらを俯瞰し、統合した立ち位置からサポートを行っています。
とはいえ、抽象的な話に終わることはありません。
実際の場面では、からだの感覚・思考のクセや感情の流れなどを
同時に見ていくアプローチをとります。
すると、表面的な「症状」や「悩み」の背後にある全体像が見えてくるのです。
私の役割は「寄り添って背中を押すこと」ではなく、
あなた自身が立ち上がれるように 支点を差し出すこと。
支点があれば、人は自分の力で大きな荷物をも動かすことができます。
結果として、
・心身の慢性的な不調が軽くなったり、
・これまで気づけなかった自分の気持ち、感情が整理できたり、
・これまで見えてこなかった選択肢が現れてきたり。
そんな変化が、日常の中にも少しずつ現れてきます。
その先にあるのは、シンプルな現実。
――あなたが、自分の力で立ち上がり、歩んでいけること。
あなたとの新たな出会いを、
楽しみにしています。